こんにちは、くまごろーです。
基本的にPCやタブレットといったガジェットはAppleで固める僕ですが、この度、ついにSurfaceを買いました。ポジション的にはiPad proの置き換えです。
機種としてはSurface pro Xという機種でこいつがまた癖が強い!!
買ったものの、万人向きの機種ではありません。
そのあたりも含めて今回は書いていきます。
Surface pro Xって?
まずはSurface pro Xついて紹介。Surfaceもいろいろバリエーションがありますが、皆さんSurface pro を一番に思い浮かべるのではないでしょうか?
Surface proはwindowsでは珍しいハイエンドタブレットです。こちらは万人向けのタブレットPCでです。2in1で迷ったらとりあえずこれ買っておけばいいレベル。
しかし、私が買ったのはひっそり発売されているSurface pro Xです。現行のSurface pro 7をモバイルCPUを採用することでさらにモバイル特化させたモデルとなります。
特徴は以下の通り。良い点を緑字、悪い点を赤字にしています。
- モバイルCPU採用により省電力・低発熱
- Surface pro7 よりも薄型、狭ベゼル大画面
- 常時LTE通信対応
- キーボードにペンを収納
- ARM64プロセッサのため、従来の32bit、64bitアプリはエミュレーション動作
OSが違いますが、バッテリー持ちやデザイン、ペンなどの端末の使用感はiPadにかなり近いです。
かつてSurface pro2を使っていたことがありますが、その頃と比べてかなり洗練された印象。さすがにSurfaceの価格帯だと安いwinタブのようなペンの遅延などもみられませんね。
pro2と比べると厚みの差がすごいですね。iPad proより数mm厚いですが十分薄いです。
Surface pro 2はボロボロすぎてスキンシールを貼ってます。買ってから7、8年ぐらい経ってます。
気になるアプリの対応状況は?
気になるアプリの対応状況ですが、32bitアプリはともかく64bitアプリはマジで動きません。windowsのDev版にあるx64(64bitアプリ)エミュレーションも試しましたが、同じARMプロセッサのM1macと比べてとても実用に耐えません。
買うなら潔く64bitアプリは諦めましょう。買うならパソコンではなくiPad買うつもりで買ってください。
使うアプリは人によりますが、僕の主に使うアプリの使用状況はこんな感じ。
アプリ名 | 用途 | 動作環境 |
Microsoft Office | 資料作成とか | 32bit |
Microsoft Edge | ブラウザ | ARM64 |
zoom | web会議 | 32bit |
Outlook | メール | ブラウザ |
OneNote | 手書きノート | 32bit |
コンセプト | 作図 | ARM64 |
iCloud for windows | クラウド連携 | 32bit |
ARM64ネイティブのソフトは少ないですが、Officeなど昔からある基本的なソフトは32bit版があるのでカバーできます。
CADアプリだけは64bit版しかないものが多くてメジャーなので動作したのはjw-CADだけでした。WindowsOSが32bitから64bitに移行が進んでいる現状、AutoCADなど一部大手のソフトは32bit互換を切り捨てているのでまともに動きませんでした。
x64エミュレーションが期待されますが、プレビュー版のエミュレーションを使った限りあとまだまだ実用に耐えない感じ。ARM64撤退が先か、まともに動くエミュレーション完成が先か……
32bitアプリやオンラインアプリで作業が完結するのであれば問題がないと思います。
ただし、オンラインアプリでもMicrosoft Edgeが対応していないオンラインアプリは、ブラウザにエミュレーションを挟む必要がある場合もあるので注意。また、microsoftのストアはARM64、32bit、64bitが混在しているので、ストアにあるアプリなら動作するといわけではないのも注意です。
購入に至った経緯
このブログを読んでいる方なら知っているかもしれませんが、実は僕、iPad pro 11インチとmagic keyboardを購入したばかりだったりします。デバイスにはかなり満足しています。なんならこの記事の文章はiPad proとmagic keyboadで書いてますし。
にもかかわらず、Surface pro Xを購入した理由はただ1つ。iPad版のExcelが超絶使いにくかったからです。(この辺り書いてて長くなったのでいつか別の記事で紹介します。)
まぁExcel以外のOfficeソフトもタブレットアプリ版は使いにくいですが、小さな不満はあるものの、Excelほどではないです。
ノートパソコンを持ち歩けばいい話ですが、僕は基本的にペーパーレス派なので、手書きアプリは必須なんです。iPad proとmacbook airの両方だと総重量2kgぐらいになるし、移動が結構多いのでできればモバイル端末は1kg切るぐらいがベスト。
リモートデスクトップも考えましたが、通信量と遅延が洒落にならない……ということで、Officeがフルで使えるSurface pro Xに白羽の矢が立ったわけです。
Surface pro7と悩みましたが、今使っているアプリが全部動きそうだったので、バッテリー持ちとデザイン、LTE通信を加味してSurface pro Xにしました。
というかいつまでPro7のデザインアップデートしないつもりなんですかね?12インチのM1mabookもいつまで待たせるんですかね?需要はあると思うんですが……
あと最近macばっかり使っていたので、家のwindows PCが古くなってきておりwindows環境を1つ持っていてもいいかなと思ったのも理由の一つです。
博打要素強めなので今回は中古備品を購入しました。
SQ1チップ、メモリ16GB、ストレージ256GBで10万ぐらいでした(本体のみ)。大体新品の2/3から半額ぐらいの値段ですね。
買った人がARM64に絶望してすぐに売っているっぽいのでSurfaceにしては値下げ幅が大きい感じ。
個人的にこういう尖った端末ってワクワクします笑。
使ってみて実際はどうなの?
アプリ対応は難あり。でもARM64アプリは爆速。
まずはじめに。AutoCADが動かなかった( ;∀;)。
公式で2019年版に32bit用のインストーラがあったので、いけると思っていましたがダメでした。
まぁ2DならjwCADがありますし、見るだけならブラウザから見れるので困っていませんがやっぱり1台でカバーできないなっていう。今の状況的に図面は家で書くと割り切れば1台で済みます。
他にはiPadにもあるコンセプトというアプリがwin版だと使えない機能があったのがちょっと残念。精密ツールがあれば手書き図面書けると思っていたんですけどねぇー。あくまでWindowsなのでタブレットライクな手書きソフトの選択肢が少ないです。
悪いところを先に書きましたが、ARM64ネイティブ対応のアプリは想像していたよりも爆速で驚きました。まぁMicrosoft Edgeしかネイティブアプリ入れてないんですけどね。
オンラインアプリとMicrosoft Edgeのページをアプリとしてインストールする機能の組み合わせがかなり使い勝手が良さそうな印象。Outlookなどオンライン必須のアプリはブラウザ版を使うのも手ですね。
動作環境についてはファンレスですがコアのせいか熱いというほど温度が高くなることはないです。悪名高きwindowsアップデートが静かなのがすごい新鮮。
デザインは大満足
デザインはSurface Proシリーズの正統進化という感じでスタイリッシュです。
特にSurface特有のキックスタンドとProXのみ対応しているキーボードへのペン収納はかなり便利です。
iPadは別でスタンドが必要だったので、キックスタンドがついてるとどこでも使えて便利ですね。あとiPadみたいにカメラの出っ張りがなくてフラットなのもGOOD!
ペンはキーボードに収納できるので、無くす心配はありません。フラットタイプのペンって結構珍しい気がします。
iPadだとペンを本体にマグネットでつけていてもカバンの中で吹っ飛んでいくことが多かったのでこのスタイルは安心です。ペン自体はSurface Proとは違い、iPad Proのようなマグネット充電式です。
一応本体サイドにも装着できますが、充電はされないので注意。
キーボードはデフォルトで傾斜がつけれるタイプ。USキーも選べるのが嬉しいですね。
iPad proとの比較。重さは変わりませんが、キーボードスタイルだとSurface proXの方が薄いです。
個人的には指紋が目立つ以外は欠点らしい欠点はないですね。スキンシール買ったのでそこも問題はないです。どうしても気になる方はシルバーを買う方がいいと思います。もうこの筐体でiPad作ってくれないかな
充電器はSurfaceコネクタのタイプですがType-cケーブルでも充電できます。
2in1スタイルが……
Surface proシリーズやiPadといったタブレット全般に言えることですが、2in1端末の利用スタイルの確立が結構難しいですね。
言い出したら元も子もないですが、2in1スタイルって結局PCとして使うかタブレットとして使うかのどちらか一つにしか専念できないんですよね。
今の情勢的にオンラインミーティンングが多いと思うのですが、結局macbookとiPadみたいに会議用端末とメモ用端末を分ける方が圧倒的に使いやすいんですよね……
紙のノート取るなら普通のラップトップでもよくないかっていう葛藤もあります。
個人的にiPadでデスクトップ版のExcelを使えるようになったらそっちに戻ると思います。M1チップならスペックに問題ないはずなのでMicrosoftの対応次第ですね。手書きノートアプリはやっぱりiPadの方が優れていますし。
まとめ
まとめとしては、Surfaceの良さをそのまま引き継いでモバイル特化した端末といった感じですね。windowsで使うアプリが全部ARM対応なら最強端末、32bitもあるなら良端末、64bitが多いなら使えないコスパ最悪機種です。
間違いなくいいものではありますが、だいぶアプリ周りが尖っているので人には勧めません。
デスクトップのサブ機や作業が全てARM64で完結するような人は試してみても良いかもしれません。
MacもM1チップになってARMプロセッサにも注目されてきているので、今後ARM版windowsがどういった展開をしていくのか楽しみではありますね。ちらほらARMwindows端末が発売されてきているので、割と安く中古市場に流れている今がお買い得かもしれません。
最後まで見ていただきありがとうございました。
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